ネットワークスピードとPCの性能

題名を見てなんだろう?と思ったかもしれませんけど、最近はネット接続のスピードが
とっても速くなってるけど、ブラウジングの快適さがそれに比例して向上したかというと、そうでも無いことがわかる。
今から十数年前は、ADSLなんて日本ではまだ普及しておらず、ネット接続は56Kモデムでテレホーダイという時代だった。56Kとは一応書いておくと、ネット接続のスピードだ。もちろんそんな速度は出るはずもなかったけど。いまや遅いADSLでも1M位はスピードが出ている。1M=1000Kだから、ざっと20倍の速度のはずだけど、ブラウジングは快適からは程遠いと思う。なんでだろう?って、それはネットスピードの向上以上に、ウェブサイトのデータ量がアップしているから。昔はそれこそ、画像もそれほど使われておらず、テキストメインだったので良かったが、最近はどこを見てもFLASHだのAjaxだの、やたらと重いウェブページばかりだ。

しかしよく考えてほしい。我々ユーザーは、ネットで何を必要としているのか?
自分の場合は、情報であって、カッコいいけどくそ重い企業のウェブサイトなんて全然必要とはしていないのだ。ネットスピードが向上すると、企業はここぞとばかりにウェブを重くして、こんどはソフトウェアでも複雑な表示のできる重いソフトが現れる。
たしかにgoogle mapはとっても便利だけど、快適とは言えないんだよな。
google mapはまだ役に立つからOKだけど、それ以外の情報サイトはなんであんなに無駄に重いんだろう?
自分には必要のない機能向上で重くされるなら、プアな見た目でもしっかり情報の載っているサイトに高得点を付けたい、けれどもどの企業も競ってサイトを重くしているわけで。
なんだか企業の広告を見るために無駄なネットのお金を払って、高いお金を出して高性能なPCを購入している気もする。

世の中が56Kモデムの時代、自分はISDN回線を引いて、128Kの回線で快適にネットゲームやネットサーフィンしていたけど、ソフトのダウンロード以外では重いと感じたことはなかった気がする。それが今や、イーモバイルの7.2M回線(実質1M位しか速度出てないけど)を使っても、ネットサーフィンは重く感じる始末。
このままずっと、ネットは重くなり続けるんだろうか?