川村カオリさんと乳がん

亡くなったそうで。
38歳ですか、若いですよね。
乳がんとの事でしたが、最初に発症したのが2004年だから、33歳くらい。
母親も98年に同じ乳がんで亡くなっていますから、おそらく家族性、遺伝性の
ものだと思います。

もしこれを女性が読んでいたら、これから書くことを頭の隅にでも入れておいて
欲しいです。
乳がんは、遺伝性ということがわかっています。
BRCA1とBRCA2という遺伝子の変異で高確率で生じますが、遺伝性というのは
元々この遺伝子が変異している、要するに両親から変異した遺伝子を受け継いでいる
人がいて、その人はどちらも変異していない人に比べて乳がんになりやすいという事です。
もし、自分の血縁関係で乳がんの人がいた場合、自分も高リスク群であると
認識していた方が良いです。もし心配なら、お金を払えばBRCA1とBRCA2に
ついて遺伝子検査で調べることができると思います。

もし自分の母親とか祖母などが乳がんを罹患した事があるなら、がんの診断は
真面目に受けた方が良いです。ここからはあくまで自分個人の意見ですけど、マンモグラフィーなどの放射線を使った診断は若いうちは避けるべきだと思います。放射線はBRCA1やBRCA2の変異に対して高リスクです。ある程度年齢の高い場合はマンモグラフィーの使用も良いと思いますが、10代や20代のときは避けるべきだと自分は思います。超音波、触診でしっかり診断できるかどうかも問題かと思いますが、通常の人よりもマンモグラフィーなどの放射線を使った診断は慎重になるべきでしょう。

乳がんといっても、やはり早期発見は非常に大事です(そうでないという人もいますが)。変な話ですけど、自分は付き合った彼女の胸のしこりを何度も発見したことが
あります。検査したけっか、特に悪性では無かったですけど、パートナーの協力で
日常的に発見できたりするのではないかとも思います。
ちなみに、いわゆる家族性のがんとして有名なのは、大腸がんと乳がん卵巣がん
あります。それ以外のがんはあまり家族性と考えて心配しなくても良いと思います。
実際、北欧での調査から通常のがんに関しては、遺伝よりも後天的な部分の寄与が
大きい(例えば喫煙の有無とか食習慣)事がわかっております。

これから何十年か後には、がんは治す事の可能な疾患として扱われていると
思うのですが、若くして亡くなることも多い病気ですし、なんとも切ないですが、
予防や早期発見を心に留めておきたいですね。