類は友を呼ぶっていうけど

職場の知人なのですけど、最近ボヤキがとても多い。
どういうボヤキかと簡単にまとめると、外部の人に良いように使われて大変だ、という感じなのです。
まぁ確かに知人はいろいろ面倒な役割を頼まれたり、(先方が教育するのが面倒な)若手の
教育を頼まれたり、大変そうなのです。
以前、そういう嫌な仕事(しか本業とは無関係の)ははっきり断れば良いだろう?とアドバイスしたのだけど
全然断る様子もない。断らないというと、自分の意見をあまり言えない性格的に弱いとか相手が断りづらい
人なのか、と考えるけど、全くそんな事はなく、本人はグループ内の仕事などははっきり断ったりする性格で
それほど弱気な人でもないのである。
じゃあなんで断らないかというと、これはおいらが総合的に判断した結果なのだけど、出世欲が非常に
強いのだと思った。つまり頼んでくる相手は、公的機関のお偉いさんとか外部団体などのお偉いさんとか、
要するに権力者なのである。つまり、そういう権力者に頼まれた事は全部引き受けているので
現在のようないろいろ面倒な事になっているのだ。
自分へのボヤキでは、その権力者の悪口もさんざん口にするのだけど、結局頼まれごとは断らない。
第3者である自分から見ると、無益な多忙という現在の状況は当の本人が自ら招いた結果なのは明白なのだけど。
そのことを知人に言っても、「わかっているのだけど…」という言葉のみで同じ事の繰り返しだ。

自分も知人の事を少々不憫にも思っていたのだけど、よくよく考えると頼む方も頼まれる方も同じ穴の狢だなぁ、と
気がついた。きっと現在権力を持っている年寄りも、昔は彼のように権力者に便利にこき使われていたのだろう。
しかし可哀想なことに、知人は本業ではぱっとした成果を出せず(週の半分以上も出張していれば仕事なんてできないの
当たり前だけど)、これからの将来もある意味限定された方向で決定してしまっている。
おそらく知人の望むような仕事では無いのだが、ある程度は出世できるだろう。
それで本人がハッピーなら良いのだけど、全くもってそうは見えない(自分にはそう見えないだけで、本人は満足かもしれないけど)。
近いうちにグループからも締め出されて(グループのミッションへの貢献がゼロであると自分の組織の上司に判断された)
別な部署へ異動させられるようだけど、やっぱりこれってすべて自分の責任だよなぁ、と思う。
性格的に悪い人ではないけど、話をすると異様なほどに権力欲が強くて、社内の人事異動などの情報は
常に人より早くキャッチして、あれこれ政治的な話をするのが大好きだし(自分は全く興味ないのだけど、、)
社内の陰謀論とか大好きで、そういう情報にも目がない。
権力者にうまく使われてポイっと捨てられなければ良いのだけど。
やっぱり本人も権力志向でその周りには似たような人間が集まってくるのだな、としみじみ感じます。

自分の場合だけど、社外で自分を呼んでくれるような人達はやっぱり仕事の内容的にとても満足した事をしている人が多い。
自分も手がけている仕事にはかなり真面目に取り組んできたし、外部での評価が高い(内部より。。)。
好きな仕事だし、ラッキーな部分もあると思うけど、やっぱりこれも類友と言って良いのかもしれないです。
変な出世欲が無いのも良かったのかもしれないけど。